マズローの欲求5段階説というのを知っていますか?
人の欲求には順番があり低下層のものが満たされたら上の欲求が生まれるというものです。
下から順に、
❶ 生理的欲求(食事・睡眠 etc)
❷ 安全欲求(身の安全・健康・財産 etc)
❸ 社会的欲求(友情・愛情・家族 etc)
❹ 承認欲求(達成・他人からの尊敬や承認 etc)
❺ 自己実現欲求(道徳・創造性・自発性 etc)
食べることに困っている人が、自分の身が危ない状態の人が、「承認欲求」や「自己実現欲求」なんて望まないのです。
詳細は「 マズローの欲求5段階説 」で検索してみてください。
自身が演出を手がける船のコンテンツは大きく分けて3つあります。
❶ 食事
❷ 景色
❸ ショー
船に乗ったらまず何をしたいか?
まずは「腹を満たしたい!」
腹が満たされぬまま景色やショーの欲求は生まれないのです。
次に来る欲求は船なので「景色を観たい」です。
景色を観た後に「もう少し楽しみが欲しい!」という欲求に応えるのがショーです。
この順番を間違えるとお腹が空いているのに“景色を観させられている“
窓から観える景色が気になるのに“ショーを観させられている“
という風に感じさせてしまい、同じコンテンツを使用していても満足度が落ちてしまいます。
船の宴の演出において欲求を満たす順番は
食事 → 景色 → ショー
ただし、構成のヤマ(クライマックス)を作るのに適しているのはショーです。
人の欲求の順番がどのように来て、どこでヤマを迎えるのかを把握しておくと、様々なものの構成の組み立てに役立ちます。
これはお話においても活かせます。
自身のお話の中の構成ではなく、自身のお話と前後をふまえた構成を考えることが重要です。
例えば、
自身が講師としてセミナーをやるときには、当然そのお話が全体の構成のヤマになるはずです。
だからしっかり話しても誰も不満は抱きません。
しかし、懇親会の乾杯の前の挨拶を頼まれたときのお話は、絶対にヤマにはなりえません。
そのあとの懇親会がヤマです。
挨拶自体は必要ですが、にんじん(🍻)を目の前にぶら下げられた聞き手を前にして、しっかり話し込んでしまうことは満足度を下げてしまいます。
タイミングが変われば良いお話になりえるお話なのに、タイミングを間違えてしまったばかりに効果が薄まってしまいます。
欲求の順番と構成のヤマがどこなのかがわかっていると、自身に与えられたお話の適切な時間と内容がわかります。
このポイントが抑えられれば満足度が上がり結果自身のブランディングも上げられます。