IWATO

2026.08.12

「自分が歌う意味」を見つけた、イタリア4年間の物語 〜 内田 智一 〜

今回は、コンサート「音の道」に出演する内田智一(うちだともかず)をご紹介させていただきます。

Instagram

X

北海道札幌市出身。国立音楽大学声楽科を卒業後、日本オペラ振興会オペラ歌手育成部を修了。さらなる声楽の研鑽を求め、内田智一が選んだ地は、イタリア・ミラノでした🇮🇹

「数年後にはミラノ・スカラ座で歌っている‼️」大きな夢を抱き、期待に胸を膨らませて渡ったイタリア‼️

2003年より現地で学びながら、イタリア各地でオペラやコンサートに出演し、また各地のコンクールにも挑戦しながら、イタリアオペラの伝統に根ざした歌唱技術を磨いていきます。

 

しかし、、、

 

内田智一を待っていたのは、思うように成果が出ない挫折の日々でした。

 

さらに、、、

 

声が強い人。声が大きい人。声が響く人。太い声を持ちながらも、遥か高い音まで楽々と出す人。「檜舞台(ひのきぶたい)で歌うのは、こういう人達なのか……」世界各国から集まった、才能たちを目の前にして、内田の自信は粉々に砕かれていきました。

そんな時、ある小さなコンサートに出演します。内田が歌ったのは、小さな歌曲。オペラの大アリアでも、超絶技巧を必要とする曲でもありません。共演者には、大劇場に素晴らしい声を響かせ、高い声をどこまでも伸ばし、拍手喝采を浴びている人がいます。

 

“劣等感“に苛まれる日々。

 

終演後、一人のイタリア人女性が駆け寄ってきて、こう言いました。

「あなたはなんて素晴らしいのでしょう!私はあなたの歌が大好きだわ!今日ここに来て良かった!歌ってくれてありがとう!」

、、、女性は涙を流していました。
女性の顔や声は、今でも鮮明に覚えています。

 

この出来事をきっかけに、改めて考えるようになりました。「自分が歌う意味とは何なのか。」心に響く歌とは、声の大きさでも、声の強さでも、声の高さでもない。「心を込めて、その人のために歌うこと。これこそが、聴く人の心に響く歌なんだ‼️」と。イタリアでの経験は、内田智一の歌に対する価値観を、大きく変えていきました。

 

4年間のイタリアでの修行を終え、帰国後は、オペラユニット「THE LEGEND」を結成。たくさんの方々の応援と力添えを受けながら、“メジャーデビュー“を果たし、毎年全国ツアーを行うグループへと成長しました。現在は、グループの活動休止を経て、一人の歌手として活動。これまで積み重ねてきた経験と、新たな可能性を織り交ぜながら、「人の心に届く歌」を求め、更なる研鑽を続けています。

 

そんな内田智一が出演するコンサート「音の道」。技術や声量だけでは語れない、“心を震わせる音”を、ぜひ、会場で感じてください。

コンサート「音の道」公式HP