IWATO

2026.09.09

私と歌、私と舞台。 〜 湯浅桃子 〜

今回は、コンサート「音の道」に出演する湯浅桃子(ゆあさ ももこ)をご紹介させていただきます。

世田谷の恵泉女学園で、自由奔放な中高時代を過ごした湯浅桃子。

机に向かうのが大嫌いだった彼女が、ピアノの先生に音大進学を相談したところ、、、

「ピアノは無理よ、アナタ可愛いから歌にしなさい」

と言われ、声楽を始めます。

 

その後、

◯東京藝術大学音楽学部声楽科に入学

◯全日本学生音楽コンクールで全国一位に入賞

◯同大学卒業後、同大学大学院オペラ科を修了

と、輝かしい経歴を重ねていきます。

 

しかし、その一方で、、、

オーディションを受けても受けても、なかなか結果が出ない。

八方塞がりの状態が続いていました。

 

そんな湯浅にとって転機となったのが、ボストンへの留学でした。

そこで出会ったアメリカ人の先生が、八方塞がりだった湯浅に、一筋の光を見出してくれます。

“ 先生のレッスンでは、まず私の歌を「良かった」「良く歌えている」と認めて下さり、その上で、より美しく歌うための提案を、“Could you ~?”や“Would you ~?”という言葉で伝えて下さいました。 ”

先生は、私の歌を信じてくれていた。

その姿勢を示し続けてくださったからこそ、湯浅は自分の歌や自分の声が「好きだ」と言えるようになりました。

そして、「私」と「歌」の結びつきが強固なものとなっていきました。

 

帰国後は、東京二期会に所属。

日生劇場の主演公演「天国と地獄」のユリディスなど、コケティッシュな美女から悲劇のヒロインまで、幅広い役を演じてきました。

今、湯浅桃子にとっての「舞台」とは。

「(私にとって)全ての舞台は神事のようなもの」

楽譜という形に翻訳された、作曲家や作詞家の想い。伝えたかった情景、秘めた情熱や冷徹さ、あるいは狂気……

それらに極限まで寄り添い、演者として、奏者として、身体と心を譲り渡す。

「私」という枠を外し、与えられた役や歌の内容を俯瞰して捉え、作り手からお客様への橋渡しをすることこそが、演じ手や歌い手としての役割である。

コンサート「音の道」での湯浅桃子から生み出される神聖な音を、ぜひ楽しみにしていてください。

 

コンサート「音の道」公式HP

 

湯浅桃子

公式HP